リアルガチ保育園の洗礼 ⑤
再びうさぎどん 6月2日
前日、思い返してみれば失神していたとおもわれるカキちゃん。
吐き気止めの座薬がきれたとたん、うさぎどんもびっくりのスプラッシュマウンテン再開!
水もなにも飲んでも出てきちゃうし、高熱だし、なによりぐったりから回復する見込みがないので、朝5時ごろここ何度もいっていた病院(総合病院だったので救急があった)に再度いきました。
おっさん早くして 同日
救急にいくと、
「今回が峠かもしれません」
と言われている人や、カキちゃんと同じように泣き叫ぶ女の子など、数名が待っていました。
その中で、カキちゃんの最も近くにいたおっさん…顔面にパンチをくらったようなあざがあり、一人で座って待っていました。
トリアージのため看護士さんが
「どこが痛みますか?」
と聞くと、
「おい、ねえちゃんよ!みりゃあわかるだろうがよ、みりゃあよ!答えろってんのか?ああ?!」
とまあああああ威勢がいいこと。
するとその看護師さん、
「頭を打たれているとなると、それ相応の検査が必要なので、先生にお伝えしなければいけないのですが、そういうことでしたら私はわかりませんので、自分でやってください。」
と、バッサリ切り捨てましたw
いいぞいいぞ!
そうこうしているうちに、そのおっさんのところに警察官が2名やってきて、
「○○さん、ちょっとねお話聞きたいんだけど、喧嘩かな?ん?」
と待合室で事情徴収が始まりました!!
うっひょー!すげえすげえww
カキちゃんが具合が悪い中ではありましたが、産休中毎日のように相棒と科捜研を見ていたものとしては、大興奮www
真隣でやりとりするので、そのまま耳を傾けていたのですが、このおっさん想定通りおまわりさんにもかみつきまくる!
さすがにうるせえなと思っていたら、やっとおっさんが先生に呼ばれ、診察室に消えていきました。
その瞬間、おまわりさんがもう一人のおまわりさんに、
「見ました?小指欠損。」
えっwww
ちょwww
おまわりさん、あの、善良な一般市民に丸聞こえなんですけど…
それって、ヤーのクーさんなのでは…?
獄中話に花がさく 同日
おっさんあらため、はちみつ大好きヤーのクーさんが戻ってきて、またしばらくのうちは、おまわりさんにかみつきまくっていました。
さすがに興奮していた私も、あまりにもカキちゃんが呼ばれないうえ、クーさんは結構元気そうなので、はよこっち見ろやとだんだん怒りが…
クーさんはなだめるおまわりさんにだんだん心を開いていき、何の話かわからないけど、池袋での獄中の話をしだしました。
あの抗争に俺もいたとかなんとかもうよくわかんないけど、クーさんのご機嫌が治ってよかった…
とりあえずこっちも早くして…
3時間待ち 同日
クーさんが任意同行で去っていったあと、救急にきてから3時間後にやっとカキちゃんが呼ばれました。
これまでのカルテをみて、
「うん、お母さん。これ脱水ですね。入院よ、にゅうーーーいん!」
そうだとおもったけどさ、おっせーよ!!
そういうわけで、診察はものの5分で終わり、カキちゃんは先生に抱えられて連行されていきました。
私はカキちゃんのここのところの様子を見て、もう自らの手と処方された薬ではどうにもならなくなってきていたので、点滴をしてもらえる!という安堵でいっぱいでした。
診察室から断末魔の叫び声が聞こえるのと同時に、ぶっだと私は会社に休みの連絡をいれ、また田舎からババが召喚されたのであった…
つづくお(ˆωˆ)